文化財のデジタル化

Abstract

近年,文化遺産のデジタル保存の重要性が広く認識され、 実際に一部ではデジタル化が試みられている. しかしこれらの作業の多くはオペレータの手作業により行われているため、 一対象のコンテンツ化に多くの時間と労力、多額の費用が必要となっている。 そこでCREST池内プロジェクトでは, このコンテンツ化作業の自動化手法の確立を目指した様々な研究が行われている. 本稿では本プロジェクトにおいてこれまでに開発された手法のうち, 特に幾何モデルの自動作成手法について, 鎌倉高徳院阿弥陀如来像(鎌倉大仏)のデジタル化を例に紹介する。