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: 実験結果 : 多次元属性ハッシュテーブルの構築 : 決定木の構築とハッシュテーブルの生成

ハッシュテーブルの最適化

ここで重要なのは、決定木に基づいて構築したハッシュテーブルが最適ではな いと言うことである。しかし、最適なハッシュテーブルを構築しようとすると 指数のオーダーの計算量が必要になるはずである。

ここでのヒューリスティックな手法では、局所的には最適な決定木を構築して いる。局所的にというのは、各ノードに関しては最適な分割を行っているとい う意味であり、それが必ずしも全体での最適化につながるわけではない。この MULTI-HASH は、最適ではないにしろ、全ての実際的なコンピュータビジョン の問題に対して良いハッシュテーブルを構築することができる。また、次の節 で述べるように、以前用いていた固定構造のハッシュテーブルを用いた場合 ([24]参照)と比較して、導出される仮説の数がずっと少なくよい結果を出し ている。



OGAWARA Koichi 平成12年9月20日