トレーニングモードでは、全体的な評価測定値でプリミティブ測定値のファジー範囲の学習のためにOMLETはラベル付けされた例を使う。テストモードでは、OMLETは機能ベースの物体認識システムとして動作するために以前に学習された範囲を使う。知識プリミティブはOMLETシステムの積み木(Building blocks)を形作り、ルールが表現言語を作り上げる。ルールはGRUFFのカテゴリー定義の木をまねて設計された。それらは、(1)どのように知識プリミティブが機能特性を定義するために組み合わされるかと(2)どのように機能特性が物体カテゴリーの機能ベースの定義を与えるために組み合わされるかを示す。与えられたトレーニング例で、OMLETは例に与えられた物体カテゴリーのための一般の証明木を構築する。証明木は、ルールベースを使ったプリミティブ評価測定値の組み合わせをまねるデータ構造である。証明木は、同じくプリミティブ範囲を学習アルゴリズムの間に修正し、維持する。「通常の椅子]カテゴリーで物体を定義するルールから生成された証明木の例を、図6.15に示す。証明木は範囲パラメータを使って定義されたそれらの知識プリミティブだけを含んでいる。これは、他の知識プリミティブは0/1の測定値だけを返すからであり、それらを学習するためのプリミティブメンバーシップ関数はない。トレーニング例は2値化機能特性を満たさなければならず、与えられたカテゴリーのメンバーにするために1の評価測定値を返す。例えば、図6.15で、トップのPANDノードの左の枝は、機能特性「安定した支持を供給する」を表現する。機能特性は、範囲パラメータを持たない一つの知識プリミティブによって定義される。そのため、PANDノードへのこの入力は常に一つの1を返すよう固定される。
OMLETが一つの例物体のための全体的な評価測定値を得るために、物体の形状要素の物理測定値は、証明木の葉における、プリミティブファジーメンバーシップ関数のための入力である。葉ノードにおける出力は、個別の機能特性のための評価測定値である。その評価測定値は、セクション3.2で記述した確率T-norm/T-conormをつかった木の内部ノードにおいて組み合わされる。入力例の全体的な評価測定値は、ルートノードにおいてそのときの出力である(図6.15参照)。
トレーニングの間、OMLETへの入力は、「通常の椅子」のようないくつかの物体カテゴリーから特定のラベル付けされた例のゴールのセットで構成される。入力は、同様に「肘かけ椅子」のような物体サブカテゴリーからの例のためのゴールを含むであろう。ゴールは例のカテゴリー(あるいはサブカテゴリー)、機能特性を満たす3D形状の要素、そして0以上の全体的な望ましい評価測定値を含む。(さもなければ、物体は物体カテゴリーの例ではない)図6.16が通常の椅子物体のためのゴールの例を示す。
ラベル付けされたセットを使って、OMLETは知識プリミティブ定義で結び付けられた台形のメンバーシップ関数で使う範囲を学習しようと試みる。台形は4つのパラメータによって指定される。z1(台の最初のゼロ点)は最小値を示し、n1(最初の標準点)は低い理想値を示し、n2(2番目の標準点)は高い理想値を示し、z2(2つ目のゼロ点)は最大値を示す(図6.5参照)。例物体は、望ましい全体的な評価測定値でOMLETに与えられる。次に、OMLETは物体が特定のカテゴリーのメンバーであるルールベースによって証明しようと試みる。もし物体記述が機能ベースの定義と一致すれば、そのときは2値化機能特性は全てを満足しており、証明木は構築される。実際の全体的な評価測定値は上に記述された方法でその時計算されている。もし実際の評価測定値が十分に望ましい評価測定値と異なっているなら、定義に含められたプリミティブファジーメンバーシップ関数は調整される必要がある。
プリミティブメンバーシップ関数は、エラーのいくつかの部分をそれぞれの葉ノードに与える試みの方法で、それぞれのトレーニングサンプルを、証明木のノードを通して下ろすために、全体のエラーを伝えることによって調整される。ファジーメンバーシップ台形を定義する範囲パラメータ(z1、n1、n2、z2)は、トレーニングセットで例の合計のエラーを減らす試みの時、調整される。次の数セクションは、OMLET学習アルゴリズムの細部を紹介する。最初に、我々はエラー値を計算し、それを証明木の下に伝える方法を論じる。次に、我々はそれぞれのメンバーシップ関数のためにz1、n1、n2とz2パラメータの初期の推定を作るための方法を紹介する。我々はそれからどのようにOMLETが、全部の訓練セットの上にエラーを減らす試みで、メンバーシップ関数に調整をするか記述する。最後のセクションは階層的な学習アプローチを記述して、そしてこのようなアプローチの必要性を正当化する。