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: MULTI-HASH の性能 : 実験結果 : データ入力と低次処理

色は、カラーカメラから得られた[r,g,b]値によって表されるが、Figure 2.5 のように、光源や面やカメラの光軸との相対関係及び影・相互反射によって、 同じ面でもカメラによって得られる色の値は変化する。幸い MULTI-HASH のデー タの入力方法は、これらの要因のいくつかを取り除いてくれる。まず、同時に は1つの縞の白色光によって対象が照らされるため、影や相互反射の影響を低 減される。また、Figure 2.5 のような見掛けの色の変化に関しては、次の2 つの方法によって影響を低減することができる。(1)スペキュラー成分を除 く(2)残った色を正規化する。計算負荷が大きいため、ここでは(1)は実 装せず、(2)だけを下のように計算する。

\begin{eqnarray*}
\dot r = \frac{r}{\sqrt{(r^{2}+g^{2}+b^{2})}} \times 255\\
\d...
... 255\\
\dot b = \frac{b}{\sqrt{(r^{2}+g^{2}+b^{2})}} \times 255
\end{eqnarray*}



Figure 2.16

Figure 2.16 に示すように、同じ面を見た場合でも (a)(b)(c) のように観察 毎に見掛けの色が異なるが、正規化すると(d)(e)(f)のように分布の幅がずっ と少なくなり、色の一貫性が向上していることが分かる。



OGAWARA Koichi 平成12年9月20日